海の通報 118番!
夏休みもそろそろ終わりに近づいて、最後に海のレジャーに出かけようという人も、まだまだいるかもしれませんね。
海水浴に限らず、釣りやボートなど季節を問わずマリンレジャーを楽しむ人も増えてきましたが、事故の発生件数も年々増えているようです。
こうした海の事件・事故が起きたとき、110番や119番に通報してもいいですが、海の専門家である海上保安庁でも、こうした通報番号を設置しています。
それが「118番」です。
実はすでに2000年から運用が始まっていますが、意外と知らない人が多いのではないでしょうか?
118番での通報の対象は、
・海難人身事故に遭遇した、または目撃した。
・油の排出等を発見した。
・不審船を発見した。
・密航・密輸事犯等の情報を得た。
・漂流・漂着木造船を発見した。
といった、海上保安庁が対応する事案が中心となります。
その118番の運用実績ですが、2000年5月の運用開始から、この7月31日までの運用状況を見ると・・・
総通報件数は、11,410,082件!
ところが、この内で、間違い、いたずら、無言、着信時に即切るなど、あまりよろしくない理由による件数が11,309,278件!
なんと、全体の99.1%にも上っているそうです。
こういう不埒な通報でも、当然ながら海上保安庁は一応出動します。
そうした保安庁の活動は、もちろん税金で賄われているわけです。
そして単にお金だけの問題ではなく、本当に救助が必要な人への対応が遅れる可能性もあるのです!
実に下らない理由で、こうした無駄が発生しているのは、なんとも嘆かわしいことです。
118番に限らず、110番や119番も、 本当に必要な時に、必要な人のために使ってほしいものですね。