防活しようぜ!

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非常用持ち出し袋に入れておくべきもの

災害が発生して避難しなければならなくなった時、避難後も問題なく生活していくために用意しておくべきツールが、非常用持ち出し袋です。

 

非常用持ち出し袋には、避難生活で最低限必要になるであろう様々なものを入れておくことが肝心ですが、運べる荷物の量に限界がある以上、あれもこれもと欲張って詰め込むわけにはいきません。

 

消防庁のホームページでは、非常持ち出し品のチェックリストが公開されていますので、こちらを参考して頂ければ、最低限必要なものは準備できるでしょう。

消防庁 地震防災マニュアル -非常持ち出し品チェックリスト-

このリストの中で、絶対に準備しておかなければならないのが、

・非常食品

・携帯用トイレ

・防寒用ジャケット、雨具

の3点です。

 

阪神淡路大震災東日本大震災クラスの大規模災害が起きると、長期間に及ぶインフラの停滞や、救援の遅延が確実に発生します。

こうした大規模災害においては、文字通り「自分の身は自分で守る」を鉄則としないと生き抜くことは出来ないでしょう。

だからこそ、生命の維持に必要な食料や飲料などの非常食品は、絶対に欠かせません。

 

また上下水道施設も被災によって、多かれ少なかれ何らかのダメージを受けますので、携帯用トイレによる避難環境の衛生状態を保つことも必須です。

衛生状態の悪化は、瞬く間に伝染病などの健康問題を引き起こすリスクにつながりますので、「避難所に行けば仮設トイレくらいあるだろう」などと楽観的に考えることなく、各自で準備しておきましょう。

 

そして冬場の避難生活で必須なのが、防寒グッズです。

阪神淡路大震災は1月、東日本大震災は3月と、どちらも冬の厳しさが残る時期に発生したので、防寒対策は命にかかわる問題となりました。

防寒グッズは、ややもするとかさ張りそうなイメージがありますが、最近は防災用の薄くてコンパクトなブランケットもありますので、準備しておきましょう。

 

とにかく大事なことは、災害時には「誰かが何とかしてくれるだろう」とは、決して考えないことです。

「自分の身は自分で守る」これが防災を考えるうえで、忘れてはいけない鉄則なのです。