防活しようぜ!

防災番組に取り組んで10年。その過程で得た知識や経験をドンドン発信していきます!

ゲリラ豪雨にご注意を!

台風が過ぎ去ったと思ったら、今週は日本全国で前線の影響による大雨への注意が呼びかけられています。

ここ数年、大雨災害による人的・物的被害が相次いでいますが、中でもにわかに注目を浴びてきたのが「ゲリラ豪雨」ではないでしょうか?

 

ゲリラ豪雨」とは、正式な気象用語ではありません。

元々は、突発的で予報が難しい局地的大雨のことを指す言葉で、その様が軍事用語でもある「ゲリラ」のようだということから名づけられました。

 

人の口に上るようになったのは、ここ最近のように思いますが、実は1970年代には、一部マスコミなどで使われていたようで、意外と歴史がある言葉のようです。

 

ゲリラ豪雨は、その名の通り、まったく予想しないタイミングで、突然降ってくる大雨なので、事前に雨の備えをするというのが、なかなか困難です。

ただ、本来の気象庁での呼び方である「局地的大雨」という言葉の通り、10km四方ほどの狭い範囲に、1時間あたり100mmを超えるような猛烈な雨が降りますが、その時間はぜいぜい1時間ほどという特徴があります。

なので、それこそ街一つほど移動すれば全く雨が降っていない、なんてこともあります。

 

ゲリラ豪雨の発生メカニズムは、今もって確定した説がありませんので、そのことも事前予報を困難にしています。

 

しかしながら、最近では気象庁の豪雨レーダーなど、観測技術の向上により、ゲリラ豪雨発生の1時間前くらいからになりますが、ある程度予報が出来るようになってきました。

tenki.jp

 

こうしたアイテムを使うことで、ゲリラ豪雨の被害から身を守ることも可能になります。

自分がいる場所でゲリラ豪雨の発生が予想される場合、移動できるなら豪雨による浸水に備えて、建物の2階以上に避難しましょう。

また河川や用水路など、水があふれかえる恐れのある場所には、近づかないようにしましょう。

そしてテレビやラジオ、携帯・スマホの防災情報などをチェックして、避難情報などをチェックしましょう。

もし避難所へ避難する必要が出てきた場合は、非常用持ち出し袋など避難用品を持っていくのはもちろんですが、レインコートや長靴など、大雨の中でも動きやすい服装で移動しましょう。

また車で安全な場所へ移動する場合は、アンダーパスなど冠水しやすい場所を避けて移動しましょう。

千葉市によるアンダーパス冠水の危険性 啓発ビデオ