土砂災害から身を守るために
今日、8月20日は、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害から5年になります。
この土砂災害では、77人の方が命を落とされました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、再び土砂災害による犠牲者が出ないようにするためにも、土砂災害の特徴について理解しておくことが大事です。
街に住んでいるとあまり意識しませんが、日本は、国土の70%近くを山地が占める山国です。
山間部や山の近くに住んでいる人は、多かれ少なかれ土砂災害のリスクにさらされていると言えるでしょう。
では、土砂災害から身を守るために必要なことは何でしょう?
まずは「日頃の備え」です。
懐中電灯やラジオ、非常持ち出し品など、避難の時に必要なものを、事前に準備しておきましょう。
また、自宅の周辺の危険な場所はないか? いざという時の避難場所はどこか?避難ルートに危険な場所はないか? などの情報を、しっかり確認しておきましょう。
次に大切なことは、「早めの避難」です。
山の近くや山間部に住んでいる場合、もし「山から地鳴りがする」「急に水が噴き出す」「湧き水や流水が濁る」など、明らかにいつもと違う現象を感じたら、早めに避難しましょう。
また、メディアなどで発信される気象情報や防災情報に注意しましょう。
大雨による土砂災害が予想される場合、自治体は気象台と共同で「土砂災害警戒情報」を発表します。
この情報は、住民の皆さんの自主的な避難行動を促すものです。
気象庁のホームページで、お住まいの都道府県ごとの最新情報がチェックできるので、大雨の時などは、ぜひご利用ください。
「うちに限って、そんな大事にはならない」
などと勝手な思い込みはせず、正しい情報に基づいて行動しましょう。
今後も、土砂災害について様々な情報を発信していきたいと思います。